保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

東京という街が「東郷平八郎偽筆事件」を生み出した…大正期の人々には複雑な思いが

公開日: 更新日:
大正、昭和初期の国民的英雄、東郷平八郎連合体司令長官(C)共同通信社

 夢野久作が「恐ろしい東京」を書いたのは、昭和12年(1937)2月の「探偵春秋」であった。作家たちは帝都復興が軌道に乗ってから、望郷の念やみがたく、大正期の姿を思い出して書いたとも言えそうだ。夢野は、昭和6(1931)年に起こったある事件に刺激されて、この作品を書いたのであろう…

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