玉音放送を聴いて涙しなかった鈴木貫太郎首相の心理
![行幸する昭和天皇と侍従長時代の鈴木貫太郎(中、1935年11月16日)/(C)共同通信社](https://admin.nikkan-gendai.com/img/article/000/341/470/27e907b4373c356188309dfb56898dd520240611123409415_262_262.jpg)
私が、なるほどと思った涙は、国務相の緒方竹虎の秘書官でもあった中村正吾(元、朝日新聞記者)の著作に書かれている涙である。中村は次のように書いている。
「(玉音放送を聞いて)陛下の一言一句に思はず目頭が熱くなった。戦争終結をよろこぶ涙ではない。敗戦の事実を悲しむ涙でもない。…
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