旧安倍派幹部2人が“喪明け”に蠢く醜悪…「裏金は終わった話」とばかりにポスト石破に虎視眈々
東南アジア訪問は「ポスト石破」を意識した動き
裏金2728万円の萩生田光一元経産相も1年間の役職停止処分の期間が3日に満了。同日に「信頼回復に全力を尽くすとともに、初心に立ち返り、日本の発展と国民生活の向上に誠心誠意取り組む」などとするコメントを公表。反省のそぶりを見せてはいるが、昨年末の衆院政治倫理審査会での弁明を強いられたことに「内心ではブチ切れている」(自民関係者)という。
裏金は「もう終わった話」とばかりに復権を狙ってか、岸田前首相に接近中だ。岸田前首相は5月上旬にもインドネシアとマレーシアを訪問する予定。東南アジア各国との脱炭素の連携枠組み「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の推進について各国の要人と会談し、連携を図る目的だ。その道中に、萩生田氏や小泉進次郎元環境相が同行するのだという。
「岸田さんは昨年末にAZEC議連を設立し、最高顧問に就任。萩生田さんと進次郎さんは議連メンバーです。テーマが脱炭素化ですから、経産相、環境相経験者の2人が名を連ねるのは不自然ではない。ただ、メンツが濃すぎるため『政局か』と囁かれているのです」(官邸事情通)
岸田一行による東南アジア訪問も、「ポスト石破」を意識した動きだとみられている。
「石破首相も5月の連休中に東南アジアのフィリピン、ベトナムを訪問する予定です。首相への返り咲きを狙っているとされる岸田さんは、あえてタイミングをぶつけて『俺の方が首相にふさわしい』とアピールする意図があるのではないか。萩生田さんと進次郎さんを連れて行けば、石破首相へのプレッシャーにもなるでしょう」(同前)
醜悪な政争より、裏金事件の真相解明に注力すべきだ。
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「ポスト石破」への野心がチラリ? 石破首相の「トランプ関税」への無策ぶりに批判の声を上げたのが、高市早苗前経済安保相だ。「陣頭指揮をとっているのが誰か、よく見えてこない」とここぞとばかりに批判を展開したワケとは?●関連記事【もっと読む】『トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情』で詳報している。