野菜の苗を持ち出しクビに…神戸市立自然教育園67歳職員のコソ泥がバレた理由
本人も市の聞き取り調査に対し、「収入目的だった」と認めている。
■自身が生産者となり農協に「出荷」
男性職員は同僚職員に種まき、水やりの作業などを手伝わせ、私的に施設を使用。自身が種を持ち込み、育てたもの、園から持ち出した苗を含め、すべて生産者として偽り、出荷・販売していた。市は少なくともトマトの21株分3115円相当が販売されたことは確認したが、全部は把握できていない。
「栽培の過程でダメになる苗もあり、そういった場合に備え、差し替えられる苗を予備として保管しています。男性職員は本来なら使われないまま、余ることが多い予備の苗を持ち帰っていました。余れば廃棄処分になるので、黙って持って帰ってもバレないだろうという判断だったようです」(教職員人事課担当者)
人気野菜の苗とはいえ、そこまでして「小銭」を稼ぎたかったのか。