沙羅に4年後の“朗報” 平昌五輪からラージや団体実施へ

公開日: 更新日:

「技術面はもちろん、精神面をかなり鍛えないといけない」

 メダル取りが確実視されたソチ五輪で4位に終わった女子ジャンプの高梨沙羅(17)が再起を口にした。

 27日、女子ジャンプ陣とともにW杯後半戦に向けて遠征先の欧州に出発。ソチから帰国後は山形国体のテストジャンパーを務め、「気持ちの整理をする暇もなく跳んだ。練習している間に自然と(精神は)整った」とスッキリとした表情で話した。すでに残りのW杯へと気持ちを切り替えており、「今は総合優勝を取るしかないと思っている」と女子では史上初となる連覇を誓った。

■18年平昌五輪から採用か

 帰国後に五輪をテレビ観戦し、男子陣のメダル獲得に号泣したという高梨に朗報がある。女子ジャンプが初めて実施されたソチ五輪を終え、世界の有力選手から「ノーマルヒル(NH)だけでは物足りない。女子にもラージヒル(LH)、団体を実施すべき」との声があがり、次回18年の韓国・平昌五輪から採用される可能性が出てきたのだ。

 国際スキー連盟(FIS)のアスリート委員会がFISの競技委員会などに働きかけて女子の新種目導入を目指すという。ソチ五輪で女子ジャンプは、NHのみ実施された。ひざや腰など選手の身体的負担を考慮したからだが、今回の五輪に出場した伊藤有希(19)によれば「肉体的な負担はない」そうだ。女子の団体、LHはすでに世界ジュニア選手権などで実施されている。これまで日本女子の団体は高梨、伊藤らの活躍で2度(12、14年)優勝している。

「団体もLHもあれば、もっと盛り上がるし、お客さんも楽しめる」と期待を寄せた高梨。4年後は男女合わせてメダルラッシュか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情