鈴木大地・日本水連会長「罰ゲーム発言」に続き参院選出馬報道でまたしても波紋広がる
自民党が夏の参院選東京選挙区に、日本水泳連盟の鈴木大地会長(58)を擁立する方向で調整に入ったという。1988年のソウル五輪100メートル背泳ぎ金メダリストで、15年に初代スポーツ庁長官に就任。20年から日本水連の会長を務めている。
日本水連は「本件につきまして現時点では、あくまでも自民党内で調整中の案件であり、本連盟内での協議や調整段階にはなく、鈴木会長本人の意向も未定です」とコメント。肯定も否定もしなかったが、今の水連の現状を見れば、会長としてやるべき仕事は山積みだ。
2年前にはコーチと連盟の間で内紛が勃発。これが選手強化に影を落とし、24年のパリ五輪は松下知之の銀メダル1個に終わった。北島康介らを育てた名伯楽・平井伯昌コーチが連盟の抜本的な改革を訴えるなど、競泳ニッポンは再生が急務となっている。
学校の水泳授業廃止を巡る問題もある。プール設備の老朽化や熱中症、教員不足など、様々な要因が絡んでおり、鈴木会長は先日、危機感を露わにしたばかりだった。
スポーツライターの津田俊樹氏は「水連が大変なこの時期に、それを見捨てて…というのはいかがなものか」とこう続ける。