夏に明るい材料なし 一度チームを解体する
1―1の三回の先頭、その北條君に二塁打された時点で、状態が上がっていた2番手の日暮圭一(3年)へ継投してもよかった。主将の松崎健造(3年)の牽制死などのミスも出て、試合運びが後手後手に回ってしまった。
まだまだ実力は足りないものの、プロ注目といわれる1番・浅間大基(3年)と4番・高浜祐仁(3年)は大阪入りしてからも付きっ切りで打撃指導した。2安打ずつ放ったのはまずまずといえるが、はっきり言って夏への明るい材料は見当たらない。
2年生主体のチームで出場した昨夏の甲子園メンバー9人が残っていたにもかかわらず、ただ出るだけのチームになってしまった。神奈川県内の高校に「横浜に勝てる」とスキを見せたも同然。名前で相手を威圧できるか、できないか。これは大きなことなのだ。
夏の県大会まで3カ月余りしかないが、一度チームを解体するしか道はない。レギュラーを白紙にし、適性を見ながら改めて競わせる。3年生が経験を生かせないなら、実力があれば、これから入学してくる新1年生にもチャンスはある。投手を含め、二塁、三塁、左翼などはコンバートの構想もある。ガラリとチームを変えなければ、このままでは夏も厳しいと言わざるを得ない。