オフ大粛清の予兆? 一軍より壮絶な中日「二軍」の猛練習
「中日くらいです、こんな練習をしてるのは」
ハマスタ関係者も驚いていた。1日のDeNA戦の試合前、室内練習場で大島、堂上直ら中堅・若手組が早出特打。珍しいことではなく、今年の中日はビジターの試合でも早出練習が課されている。「しっかり準備、確認ができる。いい練習です」と言う堂上直は汗でビッショリだった。
「二軍はもっと凄い」とは、チーム関係者。「早出に始まり夜8時、9時まで夜間練習をやってます。谷繁監督の『技術のない選手は練習で鍛える』という意向を汲んだもので、12時間の猛練習で地獄といわれたキャンプよりもキツイと、若手は悲鳴を上げている」
シーズン中にもかかわらず、一軍も二軍も猛練習。育成に本腰を入れる現場の方針だが、裏を返せば、それだけ中堅・若手が伸び悩んでいる証拠でもある。課題の世代交代に光が見えない首脳陣の危機感の表れだ。
■落合監督時代にも大量戦力外通告
落合監督時代、中日は12球団一の練習量を誇って、それが常勝チームの礎になった。が、12年からの高木監督時代の2年間ですっかりタガが緩んで、世代交代も大幅に後退。今季の開幕スタメンの平均年齢35歳は12球団最高齢だった。