サントスFC育成トップが語るネイマール「本当の凄さ」

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 素早い判断には状況把握能力が必要だ。元日本代表監督のジーコは才能ある選手は立体的な視座を持っているものだと教えてくれたことがある。

「ピッチを一望できる観客席は全部の選手の位置関係が見える。だから、凡庸な選手よりも観客の方が、どこにパスを出すべきか分かっている。有能なサッカー選手は観客席と同じように他の選手の位置関係を把握しているものだ。そして、もっと能力の高い選手になると、観客席の人間でさえ気がつかない場所にパス、あるいはシュートを打つことが出来るんだ」

 カメルーン戦の2点目、ネイマールは左サイドからドリブルで切れ込んでいき、2人のディフェンダーをかわしてゴールを決めた。ボールを運びながら、彼にはシュートを打つべき場所が見えていた。まさにクラッキ(才能ある選手)の技だった。

文・田崎健太(ノンフィクション作家)

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