他のファンタジスタと何が違う? J・ロドリゲスを徹底分析
その才能の高さは、現在所属するモナコ(フランス)が、昨夏に彼を獲得したときに移籍金4500万 ユーロ (当時で約58・5億円)という大金を費やしたことでも証明されている。移籍1年目からチームの中心として9ゴール12アシストの活躍を見せ、モナコは2位に躍進。来季CLの出場権を獲得した。
■ブラジルDFにどう挑むか注目
準々決勝のブラジル戦は、世界中から注目を集める。格ではブラジルに軍配が上がるものの、勢いと総合力ではコロンビアに分があると見る向きも多く、勝敗の予想が難しい好カードである。もちろん、コロンビアのキーマンは、絶好調のロドリゲスで間違いない。
おそらくブラジルは、トップ下で試合を操るロドリゲスに対して守備的MFのラミレスなどを中心に、厳しいマークで潰しにかかるはずだ。その厳しいプレッシャーをかいくぐり、前線のクアドラード、グティエレス、マルティネスといったスピード豊かな攻撃陣を、どのように生かすことができるか。ロドリゲスには、ハードルの高い仕事が待っている。
コロンビアが勝てばW杯初のベスト4。母国の英雄「バルデラマ2世」の愛称を持つロドリゲスが、新たな英雄となるだろう。
(CS放送フランスリーグ解説者・中山淳)