ブラジル代表も守備重視 日本代表に求められるのは「手堅さ」

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「W杯は世界最強の国を決める大会ではない」と看破したのは、元ブラジル代表MFの故・ソクラテスだった。

 ソクラテス、そしてジーコのいた82年W杯ブラジル代表は、ペレたちのいた史上最強の70年大会以来、最良の選手を集めたと評価されていた。しかし、その才能あるブラジル代表は準決勝前でイタリアに敗れた。ジーコはこのイタリア戦について「10回対戦すればブラジルが8回は勝つことが出来た試合だった」と振り返る。

 サッカーとはちょっとした運で勝負が決まることがある。しかもW杯は、短期間で行われる。だから、1次リーグから負けないサッカーが必要となってくる。

 今大会の日本代表は、そうしたサッカーが全くできなかった。ACミランの本田圭佑、マンチェスター・ユナイテッドの香川真司、インテルミラノの長友佑都。所属チームを羅列すると、今回の日本代表の攻撃陣は過去最強のように見えた。しかし、ミスの多いセンターバックの起用など、守備には明らかに問題があった。

 監督のザッケローニはそうした欠点に目をつむり、大会に入った。さらに悪いことには、中心選手の本田と香川は精彩を欠いていた。1次リーグ敗退は必然だったのだ。

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