「監督人事」記事火種で取材規制 阪神フロントに疑問の声
■中日は徹底統制でファン離れの過去
また工藤氏は、「スポーツマスコミが人事で騒ぐのは、今の阪神には人事以外に面白いトピックが少ないからだ」と言う。
「日ハムの大谷のようなスターがいたり、凄い新人がいたり、マートンが三冠王を狙える位置にいるわけでもない。それはそれでしょうがないことだが、自分たちの都合が悪いことにフタをしようとするのは解せない。12球団で阪神ほど取材禁止を乱発する球団はほかにない。ファン人気にあぐらをかいて、記事を書かせてやっているという姿勢ではファンにチームの実情は伝わらず、親近感が持てなくなる。たとえば中日は落合監督時代、徹底的な情報統制を敷いたことで、8年間で4度も優勝しながらファンが離れ、今も“後遺症”に苦しんでいる。阪神も1試合平均の観客動員が4万人を維持していたのは11年度が最後。今年は同年より約2500人も減らしていることにもっと危機感を抱くべきです」
阪神の選手は、実力もないのに周囲からチヤホヤされて勘違いすることも伸びない原因といわれる。取材禁止を連発するフロントも似てないだろうか。