日ハム投手事情深刻 ドラ1有原に「先発2番手」の可能性
今年のドラフト最大の目玉選手なのは間違いない。4球団の1位入札が競合、抽選で日本ハムが交渉権を獲得した有原航平(早大)のことだ。
「150キロを超す速球に加えて、打者の手元で鋭く曲がるスライダーが武器の右腕。日ハムのスカウト会議では、楽天の則本やヤクルトの小川らと同等の成績を残せるピッチャーという評価だったらしい。1年目からローテ入りはもちろん、来季は大谷に続く先発2番手が有力とか。毎年コンスタントに2ケタ勝てる選手だけに、競合覚悟で1位指名したようです」(日本ハムOB)
夏場に痛めた右肘についても、このOB氏によれば「かかりつけの病院を調べた結果、軽い炎症と判明した。来年のキャンプはまったく問題ない状態で臨めると球団はみている」そうだ。クジで交渉権が当たって多少の“身びいき”はあるにせよ、日本ハムがソロバンをはじくように有原が本当に「則本や小川クラス」なら「先発2番手」もあり得ない話ではない。
もっとも、裏を返せば新人にいきなり「先発2番手」を期待しなければならないほど、日本ハムの投手陣は層が薄いということだ。来季、先発として計算できるのは大谷を除くと、メンドーサ、上沢、吉川くらい。むしろ、こちらの方が大問題だろう。