後任監督より次期会長 協会の“政争の具”と化すアギーレ騒動
日本代表アギーレ監督(56)の八百長疑惑問題は、いよいよ混迷の度を増している。
雇い主の日本サッカー協会(JFA)の幹部は、さすがにダンマリを決め込むことが難しくなった。18日のJFA理事会後、アギーレ招聘の責任者であるJFA原博実・専務理事(56)が、「身辺調査はした。しかし、分からなかった。アギーレ監督で(来年1月の)アジア杯に臨んでいく」と会見。同日、都内で行われたフットサル日本代表戦終了後には、JFA大仁邦弥会長(70)が取材に応じて、「情報を集めて、対応策を考えているところ」と繰り返した。
「日本時間15日夜、スペイン検察庁の予備請求をバレンシアの裁判所が受理したという一報が入っても、大仁会長は報道陣に『(コミュニケーション部の)西沢が対応するから……』と話して逃げるばかり。生来の人見知り、口下手といっても協会トップが対応しないと格好がつかないと周囲から言われ、それでフットサル代表戦後に対応することになった。大仁会長は、自分の名字をもじって《私は第二会長》と臆面もなく話すタイプです。いくら川淵三郎元会長(78=現最高顧問)が、JFA内部で“第一会長並み”の権力を持っていようが、あまりの不格好ぶりに『アギーレと一緒に辞めてもらおう』と話すJFA関係者も少なくない」(スポーツ紙サッカー担当)