松本山雅でJ1に旋風 “昇格請負人”反町康治監督の「組織論」 

公開日: 更新日:

 ウチはパス成功率がJ2最低だけど、走行距離やセットプレーでの得点はトップクラス。選手の長所を生かした戦い方にこだわったからこそ、今がある。J1昇格決定直後の千葉戦では、向こうのFWの歩いてる時間が70%以上あったのに対し、仙台から育成型移籍で加入したFW山本(大貴)は51%だった。中盤同士を比べてもウチの方が少なかった。こういう数字も、自分たちのスタイルを突き詰めた成果だと思っています。

 反則も徹底的に減らして、フェアプレー賞を取れたのも大きな成長。15年のJ1でも、ウチらしい戦い方で旋風を巻き起こせたらいいですね。

 オレは01年から監督業に就き、08年北京五輪で惨敗(1次リーグ3戦全敗)した後、「アウトロー精神でやっていこう」と決心した。そういう中でも、チーム内に「ヒエラルキーをつくらない」という鉄則だけは、ずっと守ってきました。

 オレも人間だから、どうしてもブレることはあります。しかし「自分らしさ」という大きな幹の中からは、ハミ出さないようにしたつもりです。

 やっぱり大事なのは「自分の仕事に自信を持つ」こと。その姿勢を堅持しながら、新しいステージを迎える15年は積極果敢にチャレンジしたいと思います。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した