マラソン初挑戦前に東京五輪メダル宣言 東洋・服部の将来性
「(20年の)東京五輪につながるような走りをしたい」――。
大学長距離界を代表するランナーの一人である東洋大の服部勇馬(21=3年)が初レースとなる東京マラソン(22日、9時10分号砲)に向けて意気込みを語った。
昨3日、同大学の川越キャンパスで練習を公開。昨年2月の熊日ロードレース(30キロ)で1時間28分52秒の学生記録を樹立したスピード走者は「目標は2時間10分を切ること。10分台は最低ラインです」と“サブ10”を誓った。正月の箱根駅伝から2カ月とあけずにフルマラソンへの参戦。服部は「東京五輪でのメダルが目標なので、初マラソンは東京で出場したかった。海外のトップクラスの走りを体感したかった」という。
09年の就任以来、柏原竜二(富士通)、双子の設楽啓太(コニカミノルタ)、悠太(ホンダ)ら有力ランナーを育てた酒井俊幸監督は服部の将来性についてこう明かす。
「1年生の時から、出雲駅伝でアンカーを任せるなど長い距離で起用してきたが、余裕を持ってこなしている。目標に向かってブレずにやっているところは向いている。40キロにしても余裕を持って走っているし、長い距離の適性はある。体がある程度できあがっており、学生のうちにマラソンの練習に取り組めるのは将来的には楽しみです」
今回の東京マラソンにはロンドン五輪金のスティーブン・キプロティチ(25=ウガンダ)の他、日本勢では14年仁川アジア大会銀の松村康平(28)らが出場する。服部の走りはどこまで通用するか。