高卒8年目の中井が頭角 いよいよ寒い巨人・村田の首筋
原監督が、「阿部、村田、杉内、内海の4人に頼らないチームづくり」をテーマに掲げている巨人の今キャンプ。そうはいっても、投手陣では内海と杉内に開幕最有力候補の菅野を加えた先発3本柱は安泰で、一塁に転向した阿部にはライバルになり得る人材がいない。どうせ開幕したらいつものメンバー、との声がチーム内にも少なくなかったのだが、キャンプも中盤を迎えて、ひょっとしたら……と思わせる選手が出てきた。
若手主体の紅組が25安打21得点を奪い、わずか3得点に終わった主力主体の白組に圧勝した13日の紅白戦。紅組の「1番・三塁」で出場し、4安打を放って気を吐いた中井大介(25)である。このキャンプで、村田修一(34)から三塁のポジション奪取を狙う高卒8年目の内野手だ。
「いや、彼の打撃は最初から目立っていた」
とは、初日から巨人キャンプを視察する中日の加藤スコアラー。別のスコアラーも、「とにかく打球が速い。ミート力があり、ライナー性の強い打球を打てる。シーズンに入って打席数を与えられれば、かなりの率を残すんじゃないですかね。ちょっと脅威です」と他球団にもマークされる存在になりつつあるのだ。