先発ローテ入りも 楽天ドラ6加藤正志に敵スコアラー高評価

公開日: 更新日:

“潜水艦”が松井裕樹の悪あがきにトドメを刺すかもしれない。

 16日に行われた楽天と韓国・KIAとの練習試合。2番手投手として対外試合デビューを飾ったドラフト6位新人、加藤正志(25=JR東日本東北)が評価を上げた。球界でも数少ないアンダースロー投手。東京実業高校時代に独学で下手投げに転向し、鶴見大では4年時にエースとして創部以来初となる神奈川大学リーグ1部2位に貢献した。

 この日は1安打1四球で五回の1イニングを無失点。「最遅」93キロのカーブと130キロ台の直球という球速差で韓国打者たちを手玉に取った。

 この加藤が熱心に研究しているのが、西武のサブマリン牧田だ。12球団の主力投手としては唯一のアンダースロー。「少しでも近づきたい」と鼻息荒く話す本人のコメントを聞いて、試合を視察した西武の亀井スコアラーはこう言った。

「ブルペンも見たけど、牧田や元ロッテの渡辺に比べると、ちょっと(フォームの)柔らかさがないかな。ただ、カーブが今日は93キロだけど、80キロ台も投げられると聞いている。それを実戦で投げられるかどうか。遅い球を投げるのは投手にとって勇気が要る。牧田と同じように、高めに浮き上がる真っすぐで空振りを取れていて、これは渡辺にはできなかったこと。打者の目が慣れてくる3月に入っても打者が打ちにくそうにしていたら、一軍でも通用する。要警戒ですね」

 高村投手コーチは「まだ実戦に出たばかり。先発か中継ぎかも決まってない」と話すが、先発不足の楽天だけに、できれば頭で使いたいはず。突如、リリーフ転向を命じられ、不満タラタラの2年目・松井裕を納得させるためにも、加藤の右腕にかかる期待は大きい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  3. 3

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  1. 6

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  2. 7

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  3. 8

    なぜ阪神・岡田監督は大炎上しないのか…パワハラ要素含む「昭和流采配」でも意外すぎる支持

  4. 9

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  5. 10

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる