プロのアドバイスは万人に役立つわけではない
また、「右足の前で打て」というアドバイスもしかり。ダウンで手首のコックが早くほどける人がこれを真に受けたら、ますます手打ちになってしまうのである。
察しのいい人なら、もうお分かりだろう。何の病気にでも効く薬がないのと同じく、ゴルフでも誰にでも効くレッスンはない。レッスン記事のアドバイスは万能薬ではない。必ず向き不向きがある。自分がどんなゴルファーなのかを理解し、レッスン記事を読む時は、その記事がどんなゴルファーを対象にしているかを読み取り、取捨選択が必要なのである。
今のところ、ゴルフ雑誌のレッスン記事のほとんどは対象ゴルファーを明記していない。それを考えると、ゴルファー自身が記事の文脈(どんな人向けなのか)を読み取る能力が求められる。加えて、自分がどんなタイプのゴルファーなのかも正しく理解しておく必要がある。次回は、自分がどのタイプなのかについての判別法をじっくり説明したいと思う。
(ゴルフライター・マーク金井)