監督の意に反し故障者続出の巨人 OBが指摘する意外な原因
開幕投手も視野に入れていた内海は左腕を痛め復帰は6月の重症。新守護神候補最右翼だった沢村も右腕を痛めた。寝違えた杉内もまだ本調子には戻っておらず、チーフ格の斎藤投手コーチは「ローテで確定しているのは1人か2人。(開幕直前の)この時期にびしっと決まらないんだから困ったもんだよ」と頭を抱える始末だ。
打線では一軍に復帰したばかりの阿部は右ふくらはぎを痛め、1カ月近く別メニューが続いた。育成から支配下登録された堂上は右手を骨折。新4番と期待された大田も左足の肉離れで一軍から消えた。村田に至っては、打撃不振から無期限二軍落ちの体たらくである。
■ベンチと選手に微妙な温度差が
原監督はかつて、「ひとりの人間が長く組織を率いるのは必ずしもいいことじゃない。組織が硬直化するから」と持論を語っていた。
「3年、いや、5年、そのくらいで後進にバトンを渡すのが理想だね」と続けたが、原政権は今年で計12年目。2次政権だけで10年になる。自ら語っていた弊害があるいは選手のヤル気、覇気になって表れてきたのではないか。