“清廉潔白”が追い風に ジーコ氏FIFA会長就任の現実味
ブラッターFIFA会長が辞意を表明した直後、先の会長選で一騎打ちを演じたヨルダンのアリ王子(39)が再出馬を表明した。続いて韓国の鄭夢準・元FIFA副会長(63)までが「出馬するかどうか、慎重に判断したい」と言いだした。
韓国サッカー協会の会長として02年W杯開催を日本と争い、不利な状況から共催にこぎ着けるために「FIFAの各国理事に高価な品々を贈ったり、娼婦を抱かせて弱みを握ろうとした」と著名ドイツ人ジャーナリストに暴露されたことのある鄭夢準が会長選出馬に色気を持つとは、ブラックジョークとしか思えないが、ともあれ、アリ王子と鄭夢準の出馬は予想の範疇。驚きはない。
しかし、王国ブラジル出身の超大物が「出馬を検討している」という報には世界中が仰天した。
元日本代表監督のジーコ氏(62)が「ブラジルのスポーツ大臣を務め、日本には支持基盤がある。会長をやらない理由はない」と自身のフェイスブックに書き込んだのだ。
「FIFAの会長選に出るためには【過去5年のうち2年以上サッカー界に積極的な貢献】【5つ以上のFIFA加盟協会の推薦】が必要。その上でFIFA倫理委員会の調査部門が資格審査を行うが、ジーコほどのスーパースターになれば、出馬したいと言えばムゲに断れない。ジーコは台風の目となり、次期会長に選ばれる可能性は十分にある」(サッカージャーナリスト)