FIFA次期会長有力 “改革派”のプラティニ氏が持つスネの傷

公開日: 更新日:

 さらには、プラティニがFIFAの会長選に立候補した際、カタールが「賛成票を投じる約束も交わされた」という。まだある。弁護士見習い中だったプラティニの息子が12年、前述したカタールの投資ファンドの欧州地区のシニアマネジャーとして採用された。

 その後、プラティニは「サルコジから依頼されたのは事実だが、それによってカタールに投票したわけではない」と弁明したが、威勢がいい割には、何ともグレーな改革の旗手ではないか。

 このカタールゲート事件は、ブラッターの電撃辞任後のFIFA内の権力闘争にも、大きく関わってくるだろう。

 次期会長選には、先の会長選でブラッターと一騎打ちを演じたヨルダンのアリ王子が出馬を表明し、94年から11年までFIFA副会長を務めた鄭夢準(韓国サッカー協会名誉会長)が色気を見せている。この2人以外に元ポルトガル代表MFフィーゴ、オランダサッカー協会のファンプラーグ会長の出馬が取り沙汰されているが、UEFA各国の支持を得ているプラティニが、FIFA次期会長の最有力候補と目されている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に