東海大相模V率80% ノーシード横浜は20%の軌跡狙う
勝ち進めば4回戦で第1シードと激突。春の県大会準優勝、昨秋も4強入りしている相模原だ。ここの佐相監督は県内で5本の指に入る名指導者とみている。県立の進学校ながら毎年いいチームをつくると思っていた。主戦投手もいい。横浜にとって最初の関門となる。
第1シード4校中2校が公立というのが今大会の特徴。私学優勢の時代が変わりつつあるのかもしれない。川崎市立の橘は投打の柱がしっかりしている。組み合わせに恵まれているため、ベスト4までは進みたい。
横浜はノーシードと悲観することはない。最近では10年がそうだった。この年も1回戦から戦い、8試合目の決勝まで進んだ。今と雰囲気が似ているのは、現部長の平田徹(32)が主将だった01年。秋に3回戦負け。夏はシードではあったが、「オレたちは弱い」とノーシードのつもりで臨み、決勝で桐光学園に勝って甲子園4強。秋の国体で優勝した。この時は荒波翔(1年=現DeNA)や円谷英俊(2年=元巨人)ら、イキのいい下級生がいた。
今夏限りで退任する渡辺元智監督(70)最後の夏。残り「20%」の奇跡を横浜が起こしたい。