東海大相模V率80% ノーシード横浜は20%の軌跡狙う
春の関東大会4強で連覇を目指す東海大相模が大本命だ。ドラフト上位候補の小笠原、吉田の左右2枚看板は強力。昨夏の神奈川大会決勝で大会タイ記録の20三振を奪った吉田より、左腕の小笠原を中心に頂点を狙ってくるだろう。打線も長倉、豊田らの中軸は破壊力があり、脇役にもいい選手が揃う。投打に死角は見当たらず、甲子園切符を手にする確率は「80%」とみている。
順当にいけば、準々決勝でともに好投手を擁するシード校の平塚学園と横浜創学館の勝者と当たる。平塚学園の2年生エース高田は、抜群だった昨秋より今春は調子を落としていたのが気になるが、八木監督はノックでハーフバウンドを打つのが実にうまい。守備が堅いから接戦に強いのだ。昨秋の県大会準決勝で東海大相模を撃破。再び番狂わせが起きるようなら、一気に大混戦になる。
対抗は逆のブロックの第1シード・桐光学園。法政二、桐蔭学園、慶応などの実力校がひしめく最も厳しいブロックだが、総合力で東海大相模に次ぐ存在だ。
3番手はノーシードながら私が昨夏まで在籍した横浜。2年生主体のチームで1回戦からの登場になるが、左右2投手のメドが立った。藤平尚真(2年)は右の本格派。故障が癒え、143~144キロは出るようになってきた。左の石川達也(2年)は135キロ前後で球にキレがある。序盤から対戦相手に好投手がいる組み合わせだが、春日井静斗(3年)が投げながらいかにコールド勝ちを増やせるか。