そもそも問題がここまでこじれた原因は、組織委員会の森喜朗会長がラグビーW杯にこだわっているからだ。何とか新国立で開幕を迎えたいと、計画の軌道修正を遅らせ、全ての足かせになっている。下村博文文科相も「ラグビーW杯に間に合わない」との理由から、問題だらけの原案を押し通してきた。
「最悪、W杯は花園ラグビー場でやってもいいわけです。そうすれば、W杯に間に合わせるという大義もなくなり、時間に余裕ができ、計画を練り直すことも可能でしょう。ラグビーW杯にこだわることで、負担を負わされるのはスポーツ選手であり、国民なんです」(JOC関係者)
“メダルゼロ”となったら、どう責任を取るつもりなのか。