噴火警戒レベル3で入山規制 箱根駅伝から“山の神”が消える

公開日: 更新日:

 決断の時期は刻一刻と迫っている――。

 先月下旬から続く箱根山の小規模噴火に伴い、箱根駅伝の開催が懸念され始めている。

 大涌谷周辺で水蒸気の噴出が起こった5月上旬ごろは、立ち入り禁止区域もごくわずか。噴火の予想も低かったため大会関係者からは「開催に支障なし」という楽観的な声が大勢を占めていた。ところが、先月下旬に小規模噴火が確認されると状況が一変。噴火警戒レベルが「2」から、入山規制の「3」に引き上げられたうえ、大涌谷からおよそ1キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石への警戒も呼びかけられている。

 この状況に箱根駅伝を放送する日本テレビ関係者も、「火口周辺の警戒で済む『噴火レベル2』ならまだしも、今は居住地域近くまで重大な影響を及ぼすといわれる『レベル3』です。このレベルから再び1段階下がるのは最低でも1年ぐらいかかるそうですから、今回は予断を許さない」と不安顔。主催者である関東学生陸上競技連盟も、「今はいろいろな情報を収集している段階。今後の(箱根周辺の状況も)予想ができる状況ではない。どうなるかは何も決まっていない」と話し、開催決行、中止などの決断時期に関しては「何か決まったら発表します」を繰り返すだけだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由