権藤博氏が星野氏に提言 「楽天再建には監督復帰するべき」

公開日: 更新日:

 星野副会長には前例を覆す働きを見せて欲しいと思うが、あの三木谷オーナーが君臨する楽天である。立花社長がいくら「野球のオペレーションの部分の総責任者」と強調したところで、毎試合の先発メンバーにも口を出すといわれるワンマンオーナーがどこまで星野副会長に権限を渡し、任せることができるのか。星野副会長も半信半疑ではないかと想像する。場合によっては、肩書だけのお飾りになってしまうかもしれない。

 星野副会長に本気でチームを立て直す気があるのなら、いっそのこと監督に復帰するという選択肢があると思う。楽天は一昨年、星野監督のもとで球団初の日本一を達成した。が、その年に24勝無敗という驚異的な成績を残した田中将大がヤンキースへ移籍すると、翌年は最下位に転落。星野監督は健康上の問題もあって、ユニホームを脱いだ。今季も最下位争いを演じる楽天の低迷を招いた責任の一端は、星野前監督にもある。前述したように、日本ではまだ監督の権限は強い。圧倒的な迫力を持って三木谷オーナーの現場介入をはね返し、監督としてチームを再建する方が星野仙一には向いている。

 星野副会長には今季限りの辞意を固めている大久保監督の後任人事も任されているというなら、自らを次の監督に指名してもいい。

(野球評論家)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由