退任後は肩書なし…G原監督「1年はフラット」に透ける思惑
原辰徳監督(57)が巨人を去った。昨19日、都内の読売新聞東京本社内で渡辺最高顧問、白石オーナーと会談し、辞任することが正式に決定した。
その後、会見に臨み、「ここ3年間、成績が上がらなかった。そろそろ潮時ではないかということ。そろそろ新陳代謝することの方が、新監督のもとチームを託す方が、巨人にとってもプロ野球にとっても正しいと思った」と退任理由を説明。今後については「あまりに背負っていたものが大きい。ゆっくり寝て、ゆっくり起きてということ。それでムクムクというものがあるなら考えればいい。今のところは何も考えていない。1年はフラットな形で、自分で何かやるにしても、ボランティア的な部分で動きたい」と柔らかい表情で、時折笑みを浮かべながら話した。
前回、03年の辞任後は「特別顧問」に就いたものの、今回はSD(シニアディレクター)やSA(シニアアドバイザー)のような球団ポストへの就任はなし。会見に同席した白石オーナーは「フラットな状態で縛られない形でという原監督の意思を尊重しようと。ON(王、長嶋)に次いで巨人の宝、野球界の宝。いずれは助言、指導してもらう形にしたい」と持ち上げたが、球団の本音は違うようだ。さるチーム関係者が声を潜めて言う。