原監督「1億円不倫」で巨人敗訴 首位陥落と“二重ショック”
15日のDeNA戦に2-3で敗れた巨人が、裁判でも負けていた。
原監督のスキャンダルを報じた週刊文春の記事で名誉を傷つけられたとして発行元の文藝春秋を訴えていた一件で、15日に東京地裁が巨人の請求を棄却したのだ。
問題となっていたのは週刊文春の報道で発覚した原監督の「1億円不倫問題」。過去の女性問題に絡んで元暴力団員に1億円を支払ったという例の大醜聞である。週刊文春は、巨人側が開いた「反社会的勢力ではない」とする釈明会見も「うそ」と断じていた。
倉地裁判長は、週刊文春は当事者や関係者への取材で信用できる情報を得ており、金を渡した相手が反社会的勢力に当たると認識した巨人側が、原監督をかばおうとしていると考えたことは合理的だと指摘した。
巨人側は「うそつき呼ばわりされたことが名誉毀損だと訴えたのに、うそをついたかどうか明確に判断しておらず不当」とし、控訴する方針を示したが、暴力団員と知って金を渡した場合は野球協約違反になる可能性があるため、判決は巨人にとっても原監督にとってもシャレにならない。
そうでなくても、結果的に「1億円不倫問題」を蒸し返されることになった原監督は複雑だろう。