世界体操前人未到6連覇も 内村航平「リオ五輪」への課題は?

公開日: 更新日:

 団体で強さを発揮する中国を筆頭に海外のライバルはリオでは技の難度を上げて日本に対抗してくるのは必至。04年アテネ以来の団体金を目指す日本にとって、今大会のエース内村の出来に不安を残したが、それ以上に深刻なのは感覚に狂いが生じていることだという。

 内村は一つ一つの技の完成度に加えて、バランス感覚やコンディション維持に定評がある。跳馬や鉄棒などで着地する際にかかる膝や腰への負担を軽減するため終末技を工夫したり、その日の体調に応じて力の入れ具合を変えて体への負担を分散させることにたけている。体勢を崩して落下するなど最悪の事態を想定し、急所へのダメージを避けるため、受け身の練習もしていたという。

 今大会は、およそ内村らしくないミスが出るなど、全盛期には程遠い状態だ。失敗した鉄棒以外は高いレベルの演技を保っているだけに、技量の低下よりもリスクを回避する能力が衰えたとみる体操関係者は少なくない。

 内村は来年のリオは27歳で出場する。男子体操選手のピークといわれる25歳を過ぎているだけに急激に衰えても不思議ではない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い