米移籍秒読みマエケン 「意中球団はドジャース」の本音と根拠
前田はすでに、ダルビッシュや岩隈がエージェント契約を結ぶ「ワッサーマン・メディア・グループ」に代理人業務を委託したという。
晴れてゴーサインが出れば、複数球団による争奪戦になることは確実だ。
「プレミア12」大会には15球団ともいわれるメジャースカウトが熱視線を送っている。前田と同じ年の田中将大が所属するヤンキースをはじめ、ドジャース、ダイヤモンドバックス、ツインズなどの入札が予想される。今の制度は、所属球団の設定した入札金を払う意思のある球団すべてに交渉権が与えられる。いうなれば、移籍金付きのFAみたいなものだから、本人に選択権がある。
■先輩の黒田から情報収集
そして前田自身に実は本命球団があるという。
「仲の良い田中将大がプレーするヤンキースに好意を抱いているらしい」とチーム関係者が話す一方、「本命は西の名門球団・ドジャースだ」と広島OBが言う。
「マエケンは家族のことを最優先に考えているようだ。12年にテレビ東海のアナウンサーだった早穂夫人と入籍したマエケンには、2歳の女児がいる。留学経験のある夫人は英語もできるようだが、ドジャースの本拠地ロサンゼルスは日本人が多く住み、教育環境も良い。今季から復帰した先輩の黒田の影響もあるみたい。マエケンは黒田からいろいろとリサーチしているからね。黒田は08年にドジャースに入団し、ロス郊外のビバリーヒルズに自宅を購入。12年にヤンキースに移籍してからも、家族をビバリーに残してニューヨークに単身赴任し、広島に復帰してからも家族はビバリー在住だ。黒田の娘さんは、近所に住むハリウッド女優のシャロン・ストーンの子供と友達だそうだ。マエケンの家族にとっても、黒田の家族が住むロスなら、いざというときに頼りになるはずだ」