キャディーに弟起用の石川遼に独走許す男子ツアーの惨状
【カシオワールドオープン】
今季、国内6戦目の石川遼(24)が、大会2日目に通算11アンダーで単独首位に立った。
「これくらいで回りたいな、というスコアで回れたという感じ」(石川)
米ツアーが主戦場の石川は、2015-16年シーズンのシード権(125位以内)を124位でどうにか獲得した。しかし世界ランクは165位と、あまり注目されていない。今大会は高校生の弟をキャディーに起用し、ゴルフ指導を兼ねての余裕のプレー。そんな石川に独走を許してしまうのだから、他のツアー連中がいかに不甲斐ないかがわかる。
世界ランク14位の松山英樹(23)が帰国して上位にくれば「やっぱり世界で戦っているプロは違うな」と思うが、シード獲得がやっとの石川レベルでも帰ってくれば簡単にトップに立てるのだから、これまでいったい何を見せられてきたんだろうという気にもなる。
国内ツアーはシード権が与えられる60位でも1500万円以上の賞金があり、これにスポンサーとの契約料などが加わる。海外に行かなくても、そこそこのレベルで十分食っていける。全盛期(46試合)に比べ、25試合に減ったとはいえ、年間20試合以上の国など、アジア諸国にはない。一部の選手で賞金を分け合っているだけ、という批判もある。