GPファイナル最下位で涙…浅田真央に「引退危機」再び
いよいよ「引退」の二文字がよぎってきた。
スペインのバルセロナで行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル。12日(日本時間13日未明)の女子フリーは、SP3位の浅田真央(25)が最下位に転落する波乱となった。
前日のSPでは成功させたトリプルアクセルが、この日は回転不足の上、着氷も乱れた。その後も3回転、3回転が2回転の単発になり、課題のルッツもどこかぎこちない。出場6選手中最下位のフリー125.19点が足を引っ張り、総合順位でも自身初のGPファイナル最下位となった。
「目指している演技には程遠い。心と体と技術、全てが足りない。失敗したくない、やらなきゃという気持ちが強過ぎて空回りしている」
と、涙を浮かべた浅田。1年間の休養を経て臨んだ5月の復帰会見では「優勝した昨年の世界選手権のレベルまでもっていかなければ、試合には復帰できない」と話していただけに、ショックは大きいだろう。
ある連盟関係者は「それでも浅田が国内の第一人者であることは変わらないが……」と、こう話す。