GPファイナル最下位で涙…浅田真央に「引退危機」再び
「トリプルアクセルは足への負担が非常に大きい技。SP、フリーともに後半にミスが出たのは、序盤の大技で疲労が足にきたからです。今後はその日の体調次第で負担の少ないダブルアクセルに構成を変える必要もあるでしょう。それでも、国内ではまだ浅田の独壇場。表現力で浅田にかなう日本人はいませんからね。ただし、今の浅田では世界と戦うのは難しい。世界の頂点を極めた浅田が日本トップの座に甘んじることをよしとするか。世界トップに返り咲かなければ意味がないと、いつ引退を決意してもおかしくないと関係者はヒヤヒヤです」
■1年間の休養で体重も落ちにくくなり
男子の高橋大輔(29)は羽生結弦の300点超えに、「時代は変わった。もう(現役には)戻れない」と嘆息した。浅田も復帰会見で「今の時代はジャンプのレベルも上がっている」と、“時代”という言葉を口にしていた。日本の女子のレベルは低くても、世界には有望な若手がゴロゴロいる。4回転や高難易度のコンビネーションジャンプなど日に日にプログラムが進化する中、表現力だけでは太刀打ちできないのは浅田もわかっているはず。3月の世界選手権では、トゥクタミシェワ(18=ロシア)が浅田の代名詞であるトリプルアクセルを決めて優勝。浅田の全盛期を上回る高さと精度があった。