GPファイナル最下位で涙…浅田真央に「引退危機」再び
だからだろう、浅田を指導する佐藤信夫コーチも、当初は「現役復帰は難しい。ボロボロになるぞ」と引退を勧めていたという。
フィギュアスケートの世界では25歳は決して若くはない。まして18年平昌五輪では27歳になる。親しい関係者には「1年間休養して、体重が落ちにくくなった」と漏らし、現在もハリ治療やマッサージが欠かせなくなった。
ただでさえ、今回の復帰に関しては、スケート連盟の意向も強く働いたといわれている。連盟からすれば、国民的人気を誇る浅田は「カネのなる木」。いるといないとでは注目度は雲泥の差で、1本3000万円といわれるCMのギャラも、何割かは連盟のフトコロに入る。スポンサー料やテレビ放映権料、主催試合のチケットの売り上げもケタ違い。浅田がリンクに戻りたかった気持ちは本当だろうが、そうした連盟の思惑に影響されていないとは言い切れない。逆に言えば、次に浅田が引退を示唆した時、引き留めるすべが連盟にはない。
現役を続けていれば、プライベートもマスコミに追いかけられる。その象徴が、現役復帰会見のわずか数日後に傷害罪で逮捕された実父をめぐる報道だ。それが、交際中の“彼女”に手をあげたという痴話喧嘩のようなものであっても、「浅田真央の父親」だから大きな騒ぎになる。