著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

名誉職だらけの尻軽野郎の名刺は破り捨ててやる

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 巨人には「終身名誉監督」がおられる。長嶋茂雄ほどになれば、まさに名誉ある式典に引っ張りだこだし、お出ましになるだけで「お~~ナガシマさんだぁ!」と拍手喝采。本人もそれへ出席することを誉れと思っているからきな臭さがない。

 実は長嶋茂雄のほかにも名誉監督は居た。野村克也は「楽天名誉監督」だったが「終身」ではなかった。年俸1億円で3年契約。12年に無事契約満了した。年契約名誉職というのも笑える。要は「きな臭いことも3年ぐらいは言わないでね」という三木谷総統からの口止め料とみた。

 チーム経営や編成に口出しをしないことを条件にすりゃ名誉職の肩書はなんでもよいわけだ。原同様に監督を辞めた和田豊は「オーナー付シニアアドバイザー」。阪神は横文字がお気に入りだが、編成には口出ししないわけだから、早い話がオーナーの茶飲み相手。

 あってないような名誉職ならいくらでもつくっちゃえばいい。金田正一は「昔自慢名誉顧問」。張本勲は外野から喝を入れて食っているから「外野名誉カツ弁顧問」、体がナマりゃドームの外野でカツ弁当でも売ってもらう。

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