U18スタメン復帰も快音なし 米スカウトは清宮をどう見たか
全12カ国が参加するU-18W杯は、ネット裏から多くのメジャースカウトが視察。もっぱらのお目当ては、来年のドラフト1位候補に挙げられている米国の最速156キロ右腕オースティン・バーグナーや、日本との予選に先発した左腕のブラクストン・ギャレットといったところだ。
では、将来のメジャー挑戦を目標に掲げる清宮幸太郎(早実=1年)は、彼らの目にどう映っているのか。西海岸球団のスカウトはこう言った。
「予選の米国戦ではギャレット相手に抑え込まれたが、レベルの高い投手の140キロ以上のボールは初めて見ただろう。技術はあると思うが、バットの軌道が体に近く、前のフォローが小さいからなかなか打球が上がらない。体全体のパワーをもっとつけ、技術を磨けば、僕らも真剣に見ることになると思う」
また、別のスカウトは清宮の欠点について、こう指摘する。
「キヨミヤは将来性のある選手だと思う。ただ、彼の走塁を見ると、体を揺らしながら不安定に走っているだろ? 下半身にあまり強さを感じないんだよ。まだ脚力がないからああいう走り方になるのだろうし、打席でも粘りが利かないから、低めの変化球を我慢して見極めるのが難しくなる。脚力をしっかり鍛えることが第一だね」