オーバースイングは腕の使いすぎが原因
久保明人さん(53・HC7)
久保明人さんはスイングアークが大きく、クラブが持つエネルギーを効率良く引き出しているのが、連続写真からもよくわかります。
ドライバー飛距離は平均260ヤードですが、良い球、悪い球が出て安定性に欠けるという悩みをお持ちです。
原因は腕の使い過ぎです。
連続写真を見れば、始動時から腕を使い過ぎているのがよくわかります。テークバック時に左肩の動きに対して、倍以上もヘッドが上がっています(写真①)。理想は左腕からシャフトまで真っすぐ一本に伸び、ヘッドは右足つま先方向を指すといいのですが、さらに上がっています。
つまり、久保さんは腕(手)でクラブを上げているわけです。
それが結果として、オーバースイング(写真③)につながるわけです。
本来ならスイング軌道の安定とインパクトでの再現性を高めるためのトップは、写真②のポジションが理想です。
左肩や両腕の動きよりもヘッドの動きの方が大きいと、クラブと体との一体感が失われてしまいます。それでは上級者でもスイングが安定しません。