チームに馴染んだ酒井高徳 「ほとんどドイツ人」の適応力
同じブンデスリーガのハノーファーには、日本代表の仲間で同世代のMF清武、山口、DF酒井宏がプレー。中でも酒井宏は、日本代表の右SBのレギュラーを争っている間柄だ。
「彼(酒井宏)によく言うんですよ。ハノーファーは今、チームとしては厳しい状況(最下位で2部降格の危機)だけど、選手個人としては競争相手がいない分、いつも試合に出られる喜びを感じた方がいい――と。どのクラブに属してようが、試合に出られないことは、特にDFにとっては(試合勘を失うことなど)キツイですからね。ハノーファーには日本人が3人いますが、別に羨ましいとか思いません。ボク、あまり日本人、(そばに)いらないんですよ(笑い)。もうボク、ほとんどドイツ人みたいになっちゃってますから。ドイツ語も問題ないし、選手とコミュニケーションを取るのもまったく問題なし。よく『オマエ、日本人じゃないな』と言われますね」
3月下旬のW杯予選2試合では、ハリルホジッチ監督から「守備はコンパクトに。SBとCB、ボランチとサイドMFが連係しながら、ボールサイドに寄っていく」ことなどを指示された。
「日本代表の試合のたびに少し緊張しますが、所属チームで自信を持ちながらプレーできていますから、ある程度は落ち着いてやれたのかなと思います。多少のプレッシャーは感じなくなりましたし、今はむしろ『掛かってこい!』という感じですかね(笑い)」