開幕から1カ月 プロ野球新監督6人の「通信簿」
巨人 高橋由伸
【采配】常に隣に寄り添い、コミュニケーションを取る村田真一ヘッドコーチが「手堅い野球をする」と例に挙げたのが、4月13日のヤクルト戦。2-0で迎えた四回無死二塁で8番の小林誠に犠打をさせた場面だ。
「2点リードしていたし、次は投手の菅野。(サインは)『右打ち』でもいいわけやろ。それでも送らせたのは、菅野が倒れて2死になっても監督の(1番)立岡への信頼度が高かったこと。それと走者を三塁に進めておけば、ワイルドピッチなどでも得点できる。結果的に菅野がタイムリーを打ってくれたけど、確率を考えた手堅い野球をするという印象やな」
奇襲や奇策を好んだ原前監督とは対照的だ。
「そうかもな。今は監督の脇でいろいろ言っている。攻撃だけじゃなくて守備でも前進するとかしないとか、ベンチは常に選択しないといけない。最終的に決断するのは監督やけど、隣で提案できるようにしたいと思っている」
経験豊富なコーチ陣が新監督を支える構図。「巨人には普通の野球をされるのが一番嫌」と他球団を困らせている。