開幕から1カ月 プロ野球新監督6人の「通信簿」
オリックス 福良淳一
【人心掌握】「どんな選手でも1人1回は必ずチャンスを与える。日頃から準備を怠らないように。100%のパフォーマンスを出せないと判断したら使わない」。福良監督はミーティングで、ナインにこんなことを言っているという。実績のないルーキーだろうと、ファームでくすぶる選手だろうと、チャンスはやる。だから、いつ呼ばれてもいいように準備はしておけとハッパをかけたのだ。
実際、10年目の捕手・田中大輔(31)、3年目の左腕・大山暁史(27)、昨年のドラフト9位入団の右腕・赤間謙(25)らを一軍に抜擢。3年目捕手の若月健矢(20)は、選手会長の伊藤光を押しのけて正捕手に定着しそうな雲行きだ。
「ファームから上がる選手の人数が、これまでとはケタ違いに多い。背番号で名前を確認しなければならないこともしょっちゅうです。これまで出場機会に恵まれなかった選手は目の色を変え、実績あるベテランもウカウカできなくなりました」(担当記者)