飛ばし屋レキシー・トンプソン封じ 主催者に“奥の手”あり
【ワールドレディスサロンパス杯】
今大会の目玉招待選手はメジャー1勝を含む米7勝のレキシ―・トンプソン(21)だ。身長180センチの大型プロで、ドライバー飛距離はツアーランク1位(284.12ヤード)の飛ばし屋としても知られる。今季は2月のホンダLPGAタイランドで1勝を挙げて米国勢トップの世界ランク3位につけており、今夏のリオ五輪米代表の座をほぼ手中に収めている。
イン発進の初日はドライバーを振り回して、何度もギャラリーの度肝を抜いた。上がり9番パー5はアイアンで2オンに成功すると8メートルのイーグルパットを決めて2アンダー8位タイでホールアウト。だが9番以外のパー5は、3ホールともパーと飛距離のアドバンテージを生かしてスコアを伸ばすことができなかった。とはいえ、ずっとガマンのプレーを続けて、最後にイーグルを決めるところはさすが。
2日目も9番でイーグルをマークするなど、スコアを4つ伸ばし6アンダー、首位に1打差の2位タイと、絶好の位地につけた。
「会場は飛ばし屋にはプレーしにくいレイアウトです。ティーショットの落としどころが狭く見えて狙いづらい。普段、距離の長い米ツアーで戦っているトンプソンにとって、青ティーでプレーしている人が、白ティーから回るのと同じような圧迫感を覚えるのです。しかもドライバー飛距離250ヤード前後の女子プロには問題のないフェアウエーバンカーにつかまりやすく、トンプソンにはストレスがたまりやすい」(小野寺誠プロ)