またダメ押しも白鵬ケロリ 平幕力士に劣る土俵上の非常識
この横綱の辞書に「恥」という言葉はないらしい。
白鵬(31)は先場所、ダメ押しで巻き込んだ井筒審判部副部長(当時)に全治3カ月の重傷を負わせた。怒り心頭の審判部は白鵬を叱責。白鵬も「申し訳ありません」と謝罪したばかりだった。
それが舌の根も乾かぬうちに、またダメ押しだ。初顔合わせの正代へのコールが湧き起こったのが面白くなかったのだろう。立ち合いで強烈な張り手を食らわすと、右に変化。体勢を崩した正代を押し出し、さらにトドメとばかりに土俵下に突き飛ばしたのだ。
ダメ押しは観客を巻き込みかねない危険な行為。この日は師匠の宮城野親方(元平幕竹葉山)が向正面で解説をしていたが、それすら白鵬は気にしていない。
それに比べると、恥というものを知っていたのが平幕の宝富士(29)だ。大関琴奨菊に立ち合い変化で勝ったものの、NHKのインタビューでは「(立ち合い変化は)初めてです。まともにいっても勝てないので。本当はやらない方がいいんですけど……すいません」と、バツが悪そうにしていた。