メジャー球団悲鳴「巨人・菅野をこれ以上酷使しないで」

公開日: 更新日:

 前出のスカウトは、「菅野は昨年、右肘の靱帯を痛めたと聞いている。肩肘の負担を減らすためにも、なるべく球数は抑えてほしい」と、こう続けた。

「素晴らしい制球力に加え、カットボールはメジャーでも大きな武器になる。黒田に近いタイプだと思う。菅野は黒田を尊敬し、黒田の投球を参考にしてワンシームを習得した。黒田自身も昨年、ヤンキースから広島に復帰する際に菅野の投球を参考にしたという。菅野は、総合力では黒田を超える素材と見ている。しかし、このままのペースで投げ続ければいずれ、右肘が悲鳴を上げる可能性は否定できない」

 菅野が仮にメジャー挑戦するとしても、簡単にはいかない事情がある。11年ドラフト日本ハムに1位指名されながらこれを拒否し、1年間の浪人生活を経て巨人に入団した。その巨人は、入札制度によるメジャー移籍を認めていない。菅野がFA権を取得するのは最短で5年後の21年。31歳になるシーズンだ。

 それでもエースとして奮闘する菅野に、メジャー球団の心配は尽きない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド