早実の新旧スター 清宮幸太郎が斎藤佑樹になる可能性は?
2年生の段階ですでに53本もの本塁打を放っている清宮もまた、早大が放っておかないに決まっている。なにしろ野球部はプロ球団よりはるかに早い時期から、えりすぐりの高校生にツバをつける。清宮が打てば打つほどマスコミは騒ぎ立てるし、早大の攻勢もすさまじくなるに違いない。そうやって脚光を浴びた揚げ句に勘違い、ピークは高校時代といわれる「たかり王子」になり果てる可能性はないか。
■ 父・清宮克幸氏のぶれないスタンス
鍵を握るのは周囲の環境、中でも大きいのは育ちというか、親の教育だろう。
「斎藤の親御さんはプロ入り後、斎藤の実質的なマネジメントをしていると聞いています」と、斎藤をよく知る早大野球部OBがこう言った。
「父親はかつて輸送用機器メーカーに勤務していたのですが、斎藤のプロ入りとほぼ同時期に退職しています。嘱託などで会社に残る道もあったものの、定年ということもあって斎藤のマネジメントをしていくと決めたようです。日本ハムとの契約には親御さんがキャンプや遠征を見学に行く際の費用も盛り込んだと聞いています」