過去に大モメ 中日大島サイクル安打で“落合査定”どうなる
フラフラと上がった打球が左前にポトリと落ちた。昨20日の広島戦で史上64人目となるサイクル安打。中日の大島洋平(30)は当たりが当たりだったからか、一塁ベース上で控えめに笑った。
初回に先頭打者本塁打を放つと、二回に左二塁打。四回の中越え三塁打で王手をかけ、迎えた六回の第4打席であっさり記録を達成してみせた。
「今までサイクル安打の可能性は何回かあったんですけど、(残っていたのが)ホームランとかだった。今日はシングルだったんで、いけるかなと思っていました」
そう言って喜んだ大島はここ数年、落合博満GM(62)に振り回されてきた。
14年、リーグ4位の打率.318、球団タイ記録の186安打を放ったにもかかわらず、契約更改で査定を巡って落合GMとモメにモメた。提示は1775万円増の7400万円。希望額の9000万円と大きな開きがあったうえ、交渉の席で落合GMに「今年の守備じゃオレ(が監督)だったら使えない。(直前のドラフトで社会人外野手2人を指名したのも)おまえがそんなだから取った」と酷評され態度を硬化させた。3度目の交渉で上積みのないままサインしたものの、チーム内外から同情が集まった。