10日間で2人病院送り…ヤクルト・バレに捕手陣は戦々恐々
主砲のバットが再び捕手を破壊した。
2日の広島戦で、ヤクルトのバレンティン(32)が初回に空振り三振。外角高めのボール球を大振りすると、左手1本のフォロースルーが捕手・石原の後頭部を直撃したのだ。その場に倒れこんだ石原に、広島ベンチは騒然。すぐに担架でベンチ裏に運ばれると、救急車で病院に搬送された。
バレンティンが捕手を病院送りにしたのは、今季2度目。7月24日にも同じように振り切ったバットが、中日の杉山の脳天を直撃。頭部から出血した杉山は病院へと運ばれた。
わずか1週間強で2人も破壊しただけに、セ・リーグの捕手陣は戦々恐々。ただでさえ手足の長い助っ人選手のバットで負傷させられた捕手はこれまでにもいた。頭だけではなく、ボールを捕ろうと伸ばした手や肩を痛打されるケースもある。せめてバットが届かない位置にと後ろに下がっても、今度は「ミットが遠くなる」と嫌がる投手が多い。
さすがに審判の後ろでミットを構える捕手は出てこないだろうが、ヤクルト戦当日に体調不良を訴える捕手は出てくるかもしれない。