リオ五輪の予選リーグ敗退ではっきり見えた日本の弱点
監督も選手も、そして多くのサッカー関係者たちが、当たり前のことではあるが、改めて実感していることだろう。大きな国際大会でメダルを取ることの難しさを――。
日本は、グループリーグB組最終戦のスウェーデン戦(日本時間11日午前7時開始)を1─0でモノにしたが、決勝トーナメントには進出できなかった。初戦のナイジェリア戦は2─5から4─5まで盛り返し、2戦目のコロンビア戦では0─2から同点に追い付く粘りを見せた。選手の奮闘ぶりも伝わってきたし、最後まで諦めずにプレーした選手には「よくやった」と拍手を送りたい。
しかし、あくまで「よくやった」である。メダルどころか、グループリーグ敗退では、五輪代表の挑戦は「大失敗に終わった」と言うしかない。
世界中で愛されているメジャースポーツのサッカーで「たった3つしかない」メダルを取るためには、大会でのパフォーマンス以前に用意周到な準備が必要となる。
まずは監督選びに始まり、オーバーエージ枠を含めた選手選考、対戦相手の調査、事前合宿の場所や日程、大会前のテストマッチの相手などサッカー界全体で取り組まなければならず、その国のサッカーの「総合力」が問われる。決勝トーナメントに進出できなかったことは、総合力で劣っていたと言うしかない。