20km競歩で松永が7位入賞も「これじゃ東京で勝てない」
「メダルを狙っていた」という松永大介(21=東洋大学)が、1時間20分22秒で7位に入り、この種目で初の入賞を果たした。
3選手が出場したリオ五輪男子20キロ競歩は、世界記録(1時間16分36秒)を持つ鈴木雄介が故障で代表入りできず、メダル争いは厳しいと言われていた。それでも今季の世界ランキング1位は高橋英輝(23)、2位藤沢勇(28)、3位松永と日本勢が上位を占めている。入賞ぐらいはあるかと思ったら、若い松永がやってくれた。
今回は74選手がエントリーして1キロの周回コースを20周する。選手同士の駆け引きはあるが、この種目の勝負はラスト5キロからといわれている。
松永は10キロ手前で先頭のボスワース(英国)を追うため、集団を飛び出す。13キロ過ぎから集団にのみこまれたが、16キロまで8人の先頭グループにいた。残り3キロで中国の蔡沢林と王鎮がペースを上げ、集団がばらけると松永はついていけず、どうにか7位でゴールした。
「メダルを狙っていたから悔しい。最初から気持ちが舞い上がってしまい、無駄な動きが多かったことが敗因。冷静さが足りなかった。今日のレースでは東京(五輪)で勝てるわけがない。しっかり冷静さを身につけたい」(松永)