GP初戦は2位 “ガラスのエース”羽生結弦に付きまとう不安
「来年3月に行われる世界選手権は、18年冬季平昌五輪の出場枠争いになる。今季のGPシリーズは世界選手権に向けての調整という意味合いが強い。毎年マイナーチェンジされる審査基準が、点数にどう反映されるかも確かめているのでしょう。そうした状況判断はオーサー・コーチが最も得意とするところです」
しかし、気になるのがケガだ。羽生はシーズンオフに左足甲の靱帯を負傷し、2カ月の静養。9月にも練習中に右足首を痛めており、風邪にも悩まされた。思うように練習ができず、4回転ジャンプ4本を跳ぶプログラムは過酷なもので、今季初戦のオータム・クラシックでは体力不足にも苦しめられた。
「ケガとは今後、一生付き合っていくしかない。羽生は幼少期から体が弱く、ケガが多かった。フィギュアはただでさえ、故障の多いスポーツ。確かに171センチ、56キロという細身の体は有利ですが、足腰を痛めやすいという欠点もある。羽生の技術や精神力は一級品とはいえ、ケガで練習量が減って体力が……という恐れは今後もあるでしょう」(前出の関係者)
まさに「ガラスのエース」か。